aiming 約13億の赤字…『リリステ』売上が予測を大幅に下回る。『カゲマス』の二周年記念に期待

2024年10月29日に、Aiming株式会社が発表した2024年12月期の第3四半期決算が大きな話題となっています。『陰の実力者になりたくて！マスターオブガーデン』（通称「カゲマス」）は、多くのユーザーに支えられている一方で、ガチャの増加やゲーム内インフレが進行しており、ユーザー間でも賛否が分かれる状況です。今回は、Aimingの決算内容から「カゲマス」の現状と今後の展望について深掘りしていきます。

第3四半期決算が示す「カゲマス」の現状

Aimingの2024年12月期第3四半期決算では、同社全体の売上が前年同期比で約14.8%減少し、営業赤字も拡大している厳しい状況です。新作『2.5次元の誘惑（リリステ）』の売上が予測を大幅に下回ったことや、他社とのプロジェクト契約が遅れたことが影響しているとされています。

• 売上高：117億7400万円（前年同期比14.8％減）

• 営業損益：13億300万円の赤字（前年同期2億5100万円の赤字）

• 最終損益：9億7100万円の赤字（前年同期11億900万円の赤字）

Aimingにとって厳しい経営環境が続く中、既存タイトルである『カゲマス』の収益貢献が重要視されています。第3四半期決算資料からも、『カゲマス』は季節イベントや新キャラクター追加などで収益に貢献しているとされていますが、ユーザーからはガチャの増加やインフレに対する不満の声が上がっています。

カゲマスユーザーに広がる不安：ガチャの増加とインフレ

『カゲマス』では、頻繁なガチャの開催や強力なキャラクターの追加が続き、ユーザー間で「ゲーム内インフレが進んでいる」との声が多く聞かれます。特に、次々と登場する強キャラにより、これまで育てたキャラクターが使いづらくなる場面も増えており、プレイヤーのモチベーション低下が懸念されています。

• ガチャの頻度：頻繁に新しいガチャが開催されるため、課金圧力が高まり、無課金や微課金のユーザーには厳しい状況が続いています。

• キャラクターのインフレ：新キャラクターが強力すぎるため、既存キャラクターが陳腐化しやすく、バランスが崩れる傾向にあります。

このような状況はユーザーの不満を引き起こし、結果的にアクティブユーザー数や課金ユーザー数の減少につながるリスクがあります。決算資料からも見られるように、Aimingは収益維持のために「カゲマス」を含む既存タイトルでの売上強化を図っていますが、ユーザーが長く遊び続けられる環境を整えることが求められています。

Aimingの第4四半期の見通しと「カゲマス」の未来

Aimingは第4四半期（10月～12月）において業績の回復を見込んでおり、全体売上が前四半期比で約55.8％増加するとの予想を出しています。この背景には、『カゲマス』の2周年イベントが含まれており、同イベントが売上を大きく押し上げることが期待されています。

• 第4四半期予測：

• 売上高：175億700万円（前年同期比1.4％減）

• 営業損益：2億4600万円の赤字

• 経常損益：5億5700万円の赤字

• 最終損益：5億1400万円の赤字

しかし、ユーザーの間では「2周年イベントでさらにインフレが加速するのでは」という懸念も広がっています。もし、2周年イベントでさらに強力なキャラクターが実装されると、今後のゲームバランスがますます不安定になる恐れがあります。運営側には、インフレを抑えながらも、ユーザーが長く楽しめる工夫が求められます。

ユーザー目線での改善が必要不可欠

『カゲマス』がこれからも愛され続けるためには、以下のような改善が求められるでしょう：

1. ガチャ頻度の調整：ユーザーが無理なく楽しめるように、ガチャ開催のペースやキャラクター追加の頻度を見直す必要があります。

2. インフレの抑制：新キャラクターのバランスを慎重に調整し、既存キャラクターが無価値にならないような配慮が求められます。

3. ユーザーの声を反映：ユーザーのフィードバックを積極的に受け入れ、改善を重ねることで、長期的にユーザー満足度を高めることが重要です。

今後について

Aimingの第3四半期決算と今後の展望から見えてくるのは、同社が「カゲマス」を含む既存タイトルでの収益維持を図りつつ、新作タイトルにも注力しているという状況です。しかし、ユーザーが長く楽しめる環境を整えるためには、ガチャ頻度やインフレへの対策が不可欠です。2周年イベントは「カゲマス」にとって重要なターニングポイントとなるでしょう。

今後のアップデートでユーザーの声がどこまで反映されるのか、そして「カゲマス」がよりユーザーに愛されるタイトルへと成長していけるのか、ファンとして引き続き見守りたいところです。

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